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赤い糸なんて無かった 十←おそ
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おれには赤い糸が見える。
カリスマレジェンドなおれは、ほかの誰にも見えていないことがわかった。
そんで、誰にも話さなかった。
おれ達六ツ子の手には、カラ松、チョロ松、一松はなにもなく、トド松の手には継ぎはぎだらけの赤い糸があった。その相手は好きな人がコロコロと代わる、女子に嫌われるタイプの女子で、裏でのあだ名はビッチという子だ。トド松の好みでは無さそうだし、ほうっておいた。
十四松の手には、傷ひとつないキラキラとした糸が結ばれていた。
その行方はわからなかった。
しばらくたったら、その糸がおれに繋がっているのがわかった。
アイツはおれが好きなんだと思った。
暫くは変な態度をとったが、態度を変えないアイツをみて、普段どうりに振る舞った。
アイツは優しいから、兄弟のおれに告白なんて出来ないだろうと思って、おれから告白した。
恋愛対象かと言われると悩むところだが、アイツは苦しんでるとおもったから告白した。
答えはNoだった。
おそ松兄さんのこと、そんな風に見たことないって…。
じゃああの糸は何だったのか、確実におれと十四松に繋がっていた、赤い糸は。
そうおもったと同時に、赤い糸が十四松の体じゅうに巻き付いた。
本人はなんともなさそうに話しているが、その表情は見えない。
きっと、おれが無意識にアイツのことが好きだったのだろう。
そして、結ばれようとしてもがいてる。
それをあらためてみて
"運命"の赤い糸なんて無かった。そう思った。
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