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どうかおれを引き取って チョロおそ なごみと普通の世界がまざっています。
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偶然、おそ松となのる、おれと同じ顔をした小学生が家に来た。
ソイツはチョロ松を見ると、けいじ~、と、気色悪いか声を出して抱きついた。
チョロ松は、始めこそうざがっていたが、直ぐにデレデレしてソイツを膝の上にのせて、所謂大好きホールドをしている。
挙げ句には、おそ松くんなんて呼んでいる。
チョロ松はおれの彼氏なのに、何時もおれがくっついてもそんな顔しないのに、そのなごみのおそ松って奴がそんなにいいの。
まあ、おんなじ顔でおんなじ声なんだけど。
もしかして、おれの声と顔が好きなだけで、本命はなごみのおそ松?
そうなったら、きっとおれはなごみのおそ松を殺すだろう。
全くおんなじ顔をおんなじ叫び声の奴を殺すのは嫌だなあ。
「…おそ松くん?」
おれの後ろからチョロ松の声が聞こえる。
いま目の前にチョロ松が居るのに。
…おそ松がいるんなら、チョロ松もいるのか?
「…おれ?」
「あ、すみません。人違いですかね。おそ松くんですか?」
「おれはおそ松だけど、お宅が探してんのはなごみのおそ松でしょ」
「はい。よくわかりましたね。」
嫌、人のうちに入り込んでおそ松くんですかって言われたらわかるだろ。
こっちのチョロ松は優しいな。わざわざ迎えに来てくれる。
こっちのチョロ松はおれがどんなに遅くても迎えになんて来ない。
「ソイツなら、うちのチョロ松と一緒にいるよ。ほら、それ。」
「……」
「…やっぱり、好きなやつにわかってもらないとか、間違えられるとか、構って貰えないのとか、結構くるよな。」
「おそ松くんは、あのチョロ松って人と、僕、間違えてるんですか?」
「うん。けーじってチョロ松のこと呼んでるし。」
「…そうですか。」
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