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プロローグ2
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土曜日の夜、とある河川敷の寂れたトイレに足を踏み入れた。
『フェラしてもらませんか』
昨晩、ゲイアプリを通して連絡してきたノンケに会うためだ。
ノンケなのになぜゲイアプリを使うかといえば、男が相手のほうが女よりフェラが上手い。とか、金がかからない。とか、女にモテなくても相手にしてもらえる。
なんて、色々な理由があるだろう。
証拠が残るのを警戒しているのか写真は貰えなかったものの、年齢だけは教えてくれた。
28歳。
春の職員歓迎会の時、長谷川さんが言っていた年齢と同じだなぁ。と頭に浮かんで苦笑する。
イケメンかな。
長谷川さんくらい綺麗な顔の人なんて居ないだろうけど、最低でも普通レベルの顔面をしていて欲しい。
長谷川さんのように、制服の上からでも分かる引き締まった体ならなおいい。
(期待を膨らませ過ぎるとあとでガッカリするから、妄想はその辺でやめておく)
『着きました』
メールを送って、一番奥の個室の扉を2回叩いた。
一寸間があいて鍵が外される。そっと扉を引き、中に入る。相手はボクの姿を見たくないみたいでアイマスクをしていた。
ボクたちは事前に取り決めをしている。
一切会話はしない。するのはフェラだけ。ペニスに触れる以外は体を触らない。
ボクはただ、彼にとって性欲処理をするための道具って事だ。
あまり条件ばかり出されると面倒臭いけど、そんなことも吹き飛ぶような整った容姿の男がそこに居た。
目元は見えないが、それ以外はボクの理想そのもの。
元々、男に性欲処理をさせるようなノンケは横柄な人が多いけれど、これだけ美人なら、横柄でも高飛車でも許せるかもしれない。
目を隠しているからこそボクだって妄想がしやすい。
目の前の人は――長谷川さんだ。
ズボンが汚れるのも気にせずトイレの床に膝を着き、彼のチノパンのファスナーを下げた。
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