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不毛な関係と恋心19※
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刺激は止まったのに、かーくんのペニスを締め付けながらボクは達した。速くなった鼓動も、乱れた息も戻らない中で思考を巡らせる。
だけど、答えなんて一つしか浮かばない。
「全部、聞いてたの……?」
本当ならボクに無い器官を、「犯して」とまで言ったのも聞いていたんだろうか。
自覚はしていたけど、とんでもない変態だと責められているみたいで切なくなった。喉がキュッて締まって涙が浮かんでくる。
「うん、初めから全部聞いてた」
降ってきた声には、明らかな加虐心が滲んでいた。
……怖い。
かーくんになら酷いことをされても平気だと思っていたのに、ボクの心には純粋に恐怖しか無かった。
「すみません、ごめんなさい、気持ち悪かったですよね」
アイマスクに涙を染み込ませながら、ボクは謝罪の言葉を重ねた。
「別に、“すみません”はいらないよ。ミキちゃんの声が可愛いから聞きたかっただけ」
声は冷たく響いた。とても本当のことを言っているようには思えない。
だけど、ボクの中にあるかーくんのペニスは全く萎えていなくて、わずかな希望にすがりつきたくなった。
かーくんの息が耳元にかかる。
「声、聞かせてくれるよね」
少しでもボクに好意があるなんて、そんなことはありはしないだろうけど、好意を持ってくれていると錯覚したかった。
「かーくんが嫌じゃないなら……」
調子に乗ってると思われないか不安になりつつ、同意の言葉を口にした。
「嫌なわけない、ミキちゃんの可愛い声聞かせて」
ズンッて奥を強く突かれて、快感の波が引ききっていない体はふるふると震えた。
「ん……はぁっ、かーくんの……凄い……っ」
「どう凄いの?」
「先っぽ、ゴリゴリッて当たる……っ」
さらに強くかーくんに抉られる。強すぎる快感に怖くなった。
かーくんが居なくなったら……、ボクに飽きたら、どうしたら良いんだろう。
快感じゃなくて不安で震えた背中に温もりを感じた。かーくんの鼓動が伝わってくる。
「ミキちゃん」
名前を呼ばれると、心と一緒に下のほうがキュウっと収縮した。
「な、に……?」
「“ミキちゃん”って呼ぶと、後ろがウネウネってして……気持ち良いんだよね。名前呼ばれるのが嬉しいなら、もっと呼んであげようか?」
かーくんは腰をグラインドさせる。
締まっていることでただでさえ快感が湧き上がってくるのに、粘膜を強く摩擦されて、ボクは先端から精液をタラタラと溢した。
男同士で泊まるのを拒否されたくないから、部屋は汚したくない。
手を伸ばして精液を受け止めようとするものの、後から後から出てくる液体は指の隙間から溢れていく。
「止まんないの?」
蔑むようにかーくんは笑う。
今まで虐められて感じたことはない(むしろ気持ち悪いとさえ思っていた)のに、ボクの体は恐怖じゃないものでゾクッと震えた。
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