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変わりゆく3※
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ボクのジャージのズボンを下ろし、足を割り広げた鷲尾――三人の内リーダー格の生徒が口笛を吹いた。
「センセーさぁ、ここ、天然じゃないよねー?」
スマートフォンのライトで照らされているのは、先日かーくんを受け入れたばかりの部分だ。
「何の、こと?」
押し倒されて、脱がされて、ボクにしてみれば愛し合う部分を暴かれて。それでも虚勢が張れるほど強くはない。普段生徒の前では落としている声も、少し上ずってしまった。
「毛ぇ生えてないけど脱毛でもしてんのかなぁって。色もピンクって有り得なすぎて笑っちゃう。ブリーチしてんの? つーか縦割れてね?」
「……ッ、痛い!」
慣らしもせずに指を入れられ、痛みが走る。唇を噛みしめて鷲尾を睨んだ。
「いいの? そんな反抗的な態度で。センセーがわざわざ隣の市まで行って男漁りしてんのガッコーにバラしちゃうよン」
可愛く言ったところで、内容は全く可愛いものじゃない。ただの脅しだ。
無料のハッテン場なんて利用するのはおじさんがほとんどで、生徒にバレるわけない……なんて思ってた自分の浅はかな考えが嫌になる。
「……グスッ、……こんなことしてどうなるか分かってんのか……!」
教師として屈伏するわけにはいかない。という気持ちは、もう正直あまり無かった。
屈伏するしかない。ゲイだって――、ましてやハッテン場を使ってただなんて知られるのは、こんな田舎じゃ七十五日経ったところで噂が消えることはないから。
「言ったじゃん、穴貸してくれればいいからって。脳ミソ筋肉なのはどうでもいいけど、下の筋肉は緩めといてね? 友也くん」
後ろから口を塞がれ、液体の入った小瓶を鼻先に当てられた。もがいても、三人に押さえ込まれて体をよじることしか出来ない。
怖い、怖い、怖い。
息が続かなくなって、周りの空気と一緒に揮発した成分を思いっきり吸い込んだ。頭がクラッとして、手足から力が抜ける。
小さな瓶に入った液体――。
ボクの一昔前の世代で流行ったと聞いたことのある危険ドラッグかもしれない。どんな効果があるんだったっけ……? 依存性は……?
――なんてこともボンヤリとしか考えられなくなった。
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