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「最初から」‥かぁ‥。
そうだ、俺が舐めて、やっと戻ったけど、あの時は拷問用の媚薬ってハミドが言ってたな。
媚薬ってのは何かの興奮する作用って解釈であってると思うけど、拷問されてるくらい辛いってことだったんだな。
‥ザイールさん、なんか期待でわくわくしてる。
ハミドを見ると、なぜかザイールさんを睨みつけている。しかも顔が赤い。
お連れの人もなんか顔が赤い‥
ハミドをチラチラ見ている。
なんか、ザイールさんともにやにやしてるし、やな感じ。
ハミドを馬鹿にしているのだろうか。
なんだろう、何か腹が立ってきた。
そんな実験段階で、ハミドの身体に大したこと無いだろうって、面白半分で、塗り薬を渡したんだろうか。
ハミドは辛かったんだろう。
俺が、ここはビシッと、ちゃんと言ってやらないとな。
ザイールさんに向き直ると、
「ハミドは、凄く具合が悪そうでした。唇は震えていたし、冷や汗もかいて‥俺の前にくるなー!って大声で怒鳴りつけて‥」
ザイールさんは、さっきまでにやにやとしていたのに、意外そうに口を、ポカーンとあけて、固まった。
そうか、ザイールさんはあの薬がどうなるか、分からなくてハミドに塗ったのか。
副作用を分かっていなかったなら、責められない‥。
思い出したら、悲しくなってきた。「ハミドはきっと我慢強いから、奥歯を噛み締めて堪えてました‥。あの薬は、副作用が強いと思います。出来れば、ああいうのは今後は使わない方がいいと思います。」
すると、ハミドがぎゅぅううっお俺を、抱きしめて、張りのある、よく通る声で笑いだした「シオン、本当に最高だ。」と、嬉しそうに頭を撫でた。
カリフさんも吹き出している。
お兄さんは何かつまらなそうにして、一緒に笑ってた通訳のお連れの人を蹴飛ばしてた。
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