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「シオン‥」
「んーなに?。やーバッキバキってこういう腹筋なんだなー」
「俺、店の外の外人さんに、メッチャ睨まれてんだけど‥」
「すっげー‥えー?」
「だから、見ろよ、あの背の高い黒髪の男」
「黒髪ぃー?」
振り向いたら、憤怒の顔のハミドが立っていました。
ー今から、遡ること、朝の朝令。
流星学園に通う、俺。園村士恩は転校生と運命的な出会いをしました。
って、書き出しを、したいくらいに嬉しい出会いだったんだ。
転校生のラーマーヤナ・ドハは、俺のヒーローだったから。
運命的な偶然も、あると思った。
ハミドとはまた違った偶然。
俺がカリフさんのイタズラで閉じ込められてた別荘に、助けに来てくれた男の子が、俺のクラスメイトで再会!
こんなテンションの上がった事は無かった。
「ドハって呼んでくれ。」
彼は凄く好人物って感じのやんちゃな可愛い男の子だ。
外国人だけど、数年前から日本語や日本のアニメを見てめちゃくちゃ勉強して、ずっとずっと、日本に来たかったんだって。
俺もシオンて呼んでくれと、すぐに仲良くなった。
彼の身体能力は、二階から「おっ!シオーン」って顔が分かったと思ったらそのまま窓から飛び降り、自転車の屋根に飛び乗り、そこからまた建物に飛び乗って最後に一階きて「おはよ!!」
普通に、階段で降りてくればいいだろ‥‥。
横着してんのか、無駄に体力余ってんのか、みたいなヤツだった。
そういう行動で怪我をすると問題になるからと、先生に、何度お説教されても、へへって感じで気にしないし。根っからの明るい奴だ。
すぐに打ち解けて、何日か一緒に遊んでたんだけど、今日はドーナツ屋さんに来た。
「んでな、ドハ。流星学園のはここのカードがあるとドーナツセットがこんなにお得なんだよ。」
「へぇ、このドーナツ、かなりうまいな。」
「だろ? ところでさ、ドハって、あんなに運動できっから、やっぱ鍛えてんの?」
「何だ、それでシオンはいつも俺の身体見てんの?やっらしー」
「ちげーわ。ドハみたいにサバイバルゲームってかっけーなって思ったけど、あれってやっぱ日頃から鍛えとくもんなんか?」
俺の二の腕をフニフニして、「ぷっ、確かにマシュマロみてぇに柔らかいもんな。あれからやれば?腹筋。足を立てて、へそを見るって事してるだけでも腹に意識が行くんだよ。慣れてきたら腕を使う。正しく出来ねーと、腰痛めんぞ。」
「その言い方むっとすんなーちょっとだけ見せろや。」
「じゃあ、ドーナツのおごりに免じて、ちょっとだけな……。」そろそろっとシャツを捲し上げた。
「うっそー、お前マスクオブライダー実写版だなー!」
「シオン、お前、それ高校生でもみんの?ぷっははは」
「えっ、悪いかよ、結構あれ面白いんだぜ。なー、それ触らせてくれよ。」
「えっ、じゃあちょっとだけなー。もーちょいだけシャツあげるわ。」
「うおー!腹筋めちゃくちゃ硬え。すっげぇすっげぇ!やべぇ」
「はは、なんかシオン面白い奴だ…………。おぃ、し、シオン。」
そして、冒頭に戻る。俺がドハの鍛えられた腹筋を撫でているところを、店の外から偶然居合わせたハミドに見られ、それが元であんなことに…
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