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sideハミド
シオン‥。
シオン‥。
泣いているのか?
俺が、泣かせた。
裏切ってはいけない、大切な人。
身体は悲鳴を上げていて、命が削られていくのを日々、実感していた。
もうダメかも知れない。
それはいい、もう疲れたから‥
でも、俺には心残りがあるんだ‥
謝っていないことがある。
俺を許さなくていい‥
俺が救われなくていい‥
せめて、シオンに一言、詫びてから逝きたい。
バカな俺の為に、傷付けてしまった神の子供。
あの、きれいなシオンに見つめて貰いながら、逝きたい‥
(ハ‥ミ‥‥‥ド!)
どうした?シオン‥。
何か怖い事が、在るのか。
大丈夫、何も怖くない。
俺がずっと側に居てやる。
暗くて怖い部屋だな。
泣いていないで、俺と一緒に眠ろう‥
(ハミ‥ド)
なんだ?まだ話し足りない事が、あるのか、大丈夫だ、少し眠ったら、お前の話を聴いてやろう。
(ダメ‥だ!)
(そっちはダメだ!!)
(そちらは行っちゃダメだ!!!)
(ハミドっ、行くな!!!!)
どうした、シオン?地球のネックレスをしていない。
落としたのか、 壊れたのか、 あぁ‥
あれはもう要らないと、お前に突き返されたものだったな。
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