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133 R (微エロ)
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キスをしていると、ふとハミドってどんな顔をしているんだろうって思って、目を開けてみた。
漆黒の、濃くて先だけくるっとカールされた濡れたようにも映る綺麗に整ったまつ毛がドアップで、何だかいけないものを見ている気分になった。
視線を感じたのか、うっすらと目を開け、濡れた緑の瞳が俺を焦がす。
一旦口が離れ、「どうした?シオン。」と掠れた声で囁かれると、ビクッと身体が跳ねる。
「うん、なんだろう‥俺の大切な人、ハミドが本当に帰って来たんだなって、思ってさ‥その、嬉しくて‥帰ってきたのをもっと確かめたくなったり‥して‥」
自分でも、アホな事を言ってるなと思ったけど、離されれば、離される程、最近は寂しさが募り、止まらない口はあとからあとから言葉を出して、今目の前にある幸せを実感する。
「大切な人、俺のことをそう言ってくれるのか‥悪くない。それはとても悪くない響きだ。」甘い囁きでその言葉を反芻する。
頭を撫でながら、またゆっくり顔を、近付けてゆっくりと唇を合わせる。お互いが、無事を確かめるように口を開けて中の舌を絡ませる。
「うんっ‥うぅんっ‥んっ‥ふぅ‥ちゅっ‥んんっ‥は、はぁっ‥」
ハミドはゆっくり、俺の中を味わうと、徐々にスピードを上げていく。髪の毛もどんどんグシャグシャにされて、腰が動いてしまう。
身体を優しく倒されて、ハミドが体重をかけないよう、身体を重ねてきた。
トゥトゥトゥトゥトゥー
トゥトゥトゥトゥトゥー
‥。ハミドの携帯電話が鳴る。
ベッドの向こうにある、棚の上にピカピカ着信を知らせている。
ピタッと止まるものの、そのまま無視して俺の唇を貪る。
一度、切れた。
俺のパジャマに手をかけ、そっとめくる。擦れた感触でも感じてしまい
「あぁっ‥」と、声が出る。
腹筋を撫でるハミドの手が熱くて、ヤケドでもしそうだ‥
トゥトゥトゥトゥトゥー
トゥトゥトゥトゥトゥー
‥。また鳴る。
そのまま無視を決め込んで首を舐めていくハミドをガバッと引き剥がした。
「俺が、気になる。とっとと出てやれよ。」
盛大な溜息を吐息混じりにはくハミド。
「おそらくカリフだろうと思う。少しだけ待っててくれ‥」
そう言って、タオルケットを掛けてくれ、ベッドから出ていた。一抹の寂しさはあるものの、タオルケットからほんのりハミドの香りがして、くんかくんかと吸う。
ハミド、またどっかに行っちゃうのかな‥今度は、いつ帰ってくるんだろう。
言い知れぬ寂しさが俺を不安にさせる。
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