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147 R(微エロ)
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side ハミド
兄上は臣下達とはすでに話がついていて、ヴィロトリア女王は排除出来ないが、アレフは何とか引き離して欲しいと依頼を受けていたそうだ。
穏便に済まそうと、当初は思っていたらしいが、自分を受け入れないザイール兄上に腹を立てた彼女は、禁句の一言を言ってしまった‥
『アレフ様に、正義はあります。以前、伺いましたわ。
ザイールは、俺の母上に本当は惚れているんだ。趣味で媚薬を作ったりして、いつか母上を犯そうとしている‥』と‥。
ザイール兄上の綺麗な顔が歪み、アレフ兄が恐怖に慄いた。
『アレフ、お前はまだそんな話をしているんだね。そろそろ、俺もお前に笑えなくなってきたよ。』
ザイール兄上が笑っている。
『その噂だけどさ、特別に答えてあげるよ。最初はね、俺も単純にハミド達が羨ましかったんだ。母上〜母上〜って、血のつながりも無いくせに、あんな女に懐いてってさ。この焦燥感を正しくみたら、僕もあのひとにして欲しいことなんじゃないか?って気がついた時には薬を作ってた。媚薬じゃなくて、惚れ薬。それを飲ませて一日だけでいいから、あのひとと話したいって。ハミドみたいに甘えたいって思ったんだよ。』
兄上は懐かしそうに笑った。
『惚れ薬なんて、媚薬以上に作れるわけないだろ?本当は解ってたと思うけど、あの頃は研究に没頭しててさ。気がついたら、あのひとの部屋の前で、倒れてた。軽い睡眠不足と疲れだったんだけど、あのひとえらく心配してさ。全快するまで、私の部屋で休ませますって侍女もつけずにずっと看病‥。ホットミルク‥そう、その時ホットミルクを作ってくれたんだよ。あのひと。』
そう言えば兄上は、考え事かあると、いつもホットミルクを飲んでいた。
『僕がホットミルクを飲んでいられるうちは、この気持ちに蓋を出来ると思うよ。でも、こんな侮辱は金輪際受けるつもりは無いからな。この胸の内を明かしてこの話を聞いたという事は、君達はもう、僕の玩具になるしか、選択肢は無いんだ。お前達、準備は出来たか?』
促されて、側近達が二人を縛り上げる。準備は出来たと言うことなのだろう
『いいようなら、始めよう。』
そこからは、本当に地獄絵図だった。ザイール兄上の側近達が立ち上がると、アレフとヴィロトリアを縛り上げ、媚薬を塗って狂乱の宴が始まった。
ザイール兄上は側近達が媚薬を塗り、アレフのほうは縛り上げて穴にはディルト、ヴィロトリアにはやはり両手を縛って前と後ろにディルトを入れ、二人に向かい合うようキスをさせて、そのまま後から蹴飛ばし始めた。二人はそれが快感らしく泣きながら涎を垂らしていた。兄上は側近達が二人を快楽攻めにするのを見届けると、今度こそ部屋からゆっくりと出て行き、あとはヴィロトリアの側近達と今後の話し合いを始めた。
ヴィロトリア女王はアレフと居たいがために、国の財政をかなり圧迫して遣い込んだ。
彼らが廃人同然になれば、緩やかな軟禁をしつつこの国はまた元の大自然豊かな、のんびりとした国に戻るらしい。
時期が来たらアレフは処分され、王配候補はヴィロトリア女王の監視役として彼女の次の子には国民達と英才教育を施す準備を整えるそうだ。
経済的な発展を放棄して、自給自足でのんびりやりたい。そんな国民の声を尊重する、これもある意味正しい選択と思った。
やっと東京に帰れる事になった。
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