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183 R(微エロ)
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自分から仕掛けたくせに、快楽だけ拾うこの身体が浅ましくて、思わず涙が出てきた。
ハミドは戸惑いながら、優しくしてくれる。
きっと昔はこうじゃなかったはずだ。
前に見た、黒ハミド…あの悪くて、冷たい感じのハミドがこういう行為をしたんだと思うけど、俺は、いつものハミドに気付いて欲しかった。
本当のハミドは、こういう行為が好きなの?
好きな子にも、こんな行為をしていたのか…?
それとも、飽きたらポイ?
嫉妬でぐちゃぐちゃに踏み荒らされた心を、ハミドが背中からそおっと包み込む。いつの間にか、ハミドのモノは抜かれていた。
「シオン、吐き出せ。」
甘やかすように、囁く。
「…えっ?」
驚いて嗚咽が止まる。
「悩みは口に出したほうが、スッキリするし、案外解決するものだ。キスも禁止を解かれていないし、こんな犯すような行為、俺は、シオンとしたくはない。…いや、出来なくて正直辛いが、これは見過ごしてはいけない事だろう。」
胸がツキツキ、痛くなって涙が決壊して溢れてくる。
小さな子供みたいに泣きじゃくり、ハミドの胸に飛び込むと、
よしよしと頭を撫で続けてくれた。
「ディープキス禁止?とゴム。…と、口淫…。なぁ…。」暫くして落ち着き、ハミドにこのキーワードを言う。
心あたりがないのかと、心の中ではガックリ肩を落とす。
ふーんと、顎に手を、あてて何やら思案にくれるハミドだったが、急に顔が紅くなる。
「まさか、過去の女…か?」
俺の顔で確信すると、「カリフっ!あいつどこまで俺のプライバシーを侵害し…」
身体を離し、携帯がある方に駆け寄ろうとするハミドに、俺はしがみつくように腕を伸ばし抱きついた。
「…事実、なんだね。俺は、この行為に最後まで耐えられなかった。」
ハミドは大きく息を吐くと、溜息を一つ。
「何故だ。何故こんな回りくどい事を?」
「自分でも、よくは分からない。でも、相手がいた事もハミドがこんな行為を喜んでいた事も、何も知らない自分が嫌になって…俺がハミドを好き過ぎたのかも。」
クックックッと、耳をくすぐるような笑い声と腹筋が揺れる。
「ハミ…ド?」
顔をあげると、子犬とじゃれ合うかのような柔らかい顔と眼差しで堪えるように笑っていた。「シオンの嫉妬は、出し方がなかなか厄介だな。」
「なっ!単純な嫉妬だけじゃない、捨てるときは飽きたらポイって…色々不安に潰されそうだったんだよ。」
馬鹿にされたようで、ムキになって否定する。本当は、布団でも被って寝てしまいたいけれど、掛け布団は見当たらない。
「それも、嫉妬に付随したものだろう。存外、傷つくものだな。俺は、シオンに信頼されていない。」
ハミドはもう笑ってはいない。哀愁を帯びた声で、俺を罪悪感に追い込む。
「まだ、キスは禁止か?」
ハミドが顔を近づけるので、
「キスされたら、なし崩しに許さなきゃいけなくなるっ。」
顔を枕に押し付けて全身で拒否をした。
それは辛いな…そう言いながら、背中から、ちゅぅちゅぅっとキスをし始める。
腰が…疼く。
「やめ…ろよ…」
「機嫌が治るまで、こうして、奉仕に勤める。」そう言って、どんどん下の方に下がって行き、俺の尻に到達した。
双丘を左右に広げ、「さっきから、美味しそうだと思っていた…甘い匂いがする。」そう言って舌を、這わせた。
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