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ショーケースの恋人2
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ここは、都内某所の
のぞき屋BAR。
そして彼は
この見世物小屋の[商品」として
ここにいる。
目の前の鏡は
マジックミラーになっていて、
向こう側に客が入るシステムだ。
千春の源氏名は[莉緒(rio)]
お客と会話することもあるから、
名乗る名前も必要ということだ。
見世物小屋と言っても、
別に
歌ったり踊ったりするわけではなく、
自然体の姿を見てもらうことが多い。
トークで客を喜ばして
気分よく帰ってもらったり、
時に、酒宴に添える
ささやかな生花に
なりきったりもする。
(…はあ…でも、
こんな商売が成り立つ
世の中って、やっぱり狂ってるな…)
自虐的な発言をしながらも、
千春の表情は穏やかだった。
今、彼は
(千春)から(莉緒)へと、
清々しく変身したのだ。
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