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103 悪友再び
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夜 バカなヨシヤスから 電話が かかってきた。
「よおっ 千春。俺だよ。俺。」
「なんだよ。ヨシヤス。」
「相変わらず ごあいさつ だな。もっと歓迎してくれよ。」
そばに居た真弓が 眉を上げたのを見た千春は 電話を早く切ろうか スピーカーにしようか 迷った。
下らない話なら 切ってしまおうとしたら ヨシヤスが 続けて話した。
「えっ?
萩ちゃんが 結婚?」
そういうことなら 話を聞かない訳にもいかない。真弓を見ながら 千春は スピーカーにして テーブルの上に置いた。スピーカーからは ヨシヤスの相変わらずな 能天気な声が した。
「おうよ。萩ちゃんがよ 結婚だとさ。
この前さー 萩ちゃんの姉ちゃん結婚したじゃん?それでさ 二次会にさ 姉ちゃんのダンナの知り合いも来たんだとよ。姉ちゃんは少し焼きもち焼いたらしいけど、二次会は 結構女沢山だったらしくてさ。萩ちゃん あの通り 口数少なくて 大人しいけど。優しいじゃん。そしたら なんか その中の一人と 付き合い始めたらしくてさ。トントン拍子に話が決まって。
来月結婚するんだとさ。
しかもグアムだかで 式を挙げるんだとさ。
式は家族だけらしいけど 友達だけで パーティみたいな披露宴を やるんだってさ。
ついては 萩ちゃんから たぶん正式な招待状来ると思うけどよ。祝儀は以前決めた金額で良いよな?みんなで揃えた方が良いだろうって モッチャンが言ったからよ。その確認の電話だ。一律2万。札は奇数で。」
「そーかよ。そりゃ めでたいな。萩ちゃんも 身を固めるのか。ふーん。金額はそうしよう。モッチャンに言っておいてくれ。
それよりよ ヨシヤス。お前 なんか 女と同棲しているらしいな。結婚はまだか?」
「あれっ?千春知らねーの?俺 しくじった話。」
「なんだよ しくじったって。女と別れたのか?なんかお前 浮気現場でも 見つかったのか?結構 彼女の友達とでも 浮気しちゃったとか?」
「なぁ 千春。お前さ 世の中にはさ 色々な 趣味っつうか 趣向っていうか 色々な人が居るけどさ。
お前は まぁ普通に結婚してたからな。理解出来ねー話かもしれねぇな。
でも 気がついたら そういうことも ありだって 最近つくづく思ったりするわけよ。」
「何が言いてぇんだよ。何が何だってぇーの?」
「だからさ 世の中にはさ 理解出来ねぇことって沢山あるんだよ。でも 軽蔑されてもだな そうなっちまったことは もう 後戻り出来ねーこともあるっつう ことだよ」
「なんだよ。気持ち悪ィな。お前らしくねーな。」
「千春!お前 俺のこと 軽蔑しねぇーか?呆れたりしねぇーか?付き合いやめたりしねぇーか?」
「なんだよ 急に。
言ってみろよ。笑ってやるよ。」
「俺 同棲していた女と別れたんだよ。
それもな 同棲していた女の留守中 セックスしててさ それを女の親父に バッチリ見られてな。」
「アチャー。そりゃ言い逃れ出来ねーわ。お前 つくづく なんて言うか ドラマチックって言うか 漫画みたいな展開だな。 運が悪いって言うか。バカな男だなぁ。」
「俺もさ 初めてで 夢中になってさ。」
えっ?初めて?あれっ?この話 聞いたことあるような。あれっ?
あれっ?
あれっ?
そういえば なんか 聞いたぞ。
確か 萩ちゃんの姉ちゃんが 何か 言ってたような。ヨシヤスと男の
「俺さ 実は モッチャンと付き合っているんだ。モッチャンと。
そのー からだの付き合いだ。キスしたり 舐めたり 挿れたり 肛門に…… その セックス込みの 付き合いしてるんだ。」
ぶはっ と そばに居た真弓がペットボトルのスポドリを吹き出した。
千春も危うく 持っていた コーヒーの入ったマグカップを落としそうになった。
「ヨシヤスよ。話すにしても もうちょっと言い方ってもんがあるだろうよ。お前 もっとオブラートに包んだ言い方ねーのかよ?はっきり言い過ぎじゃねーの?」
「だって 事実だもんよ。セックスってよ 男と男の場合よ 女と違うアナ 使うからよ。アナはアナでも アナルっ!なんちってな。ガハハハ」
千春は ヤッパリヨシヤスはバカだー。とため息をついている。
「千春よ 俺とにかくさ 男同士で モッチャンと からだ込みの付き合いしてるんだ。千春には理解出来ねーかもしれない。でもさ 俺 初めて 気持ち良い セックスしたんだよ。もう 味わったら 後戻り出来ねーんだよ。千春にどう説明したらいーかわかんねーけど。ケツノアナ 超サイコー 超快感。超絶夢の中。って感じ?千春にゃ わからねーだろうな。
千春 軽蔑するだろう?でもさ 別に俺 モッチャンだけだからさ。千春をどうこう しようっつう 気持ちはねーよ。
ホモの友達が急に増えて戸惑うかもしれねー。でも 俺 モッチャンひとすじだから。気持ち悪いって思わねーでくれ。」
「あ? あー そーかよ。別に 俺は 何とも思わねーよ。そーかよ。モッチャンか。モッチャンはモテてたよな。ずっとその モッチャンはゲイだったのか?モッチャン彼女 腐るほど居なかったか?」
「あー なんか 群がる女は居たらしい。でも 今は女達とは全然。
俺は、俺って
女が好きだとばっかり自分でも思っていたんだ。女とヤッていたからな。
でもさ ある日 モッチャンにヤラれちまったんだ。そしたら 世界が変わった。今までのセックスって 何だったんだろうって。
モッチャンともう一人に ヤラれちゃってさ。あんまりにも気持ち良くて。
信じられねーだろ?3Pってやつ。千春さ、男の気持ち良いトコはヤッパリ男がよく知ってるって。つくづく思ったわ。
千春には無理にススメねーけど。
俺も千春を引き込むつもりはねーし。俺モッチャンともう一人さえ居れば誰も要らねー。
相性バッチリなんだよ。
ま そういうことだから。 」
スマホを切って 千春は 真弓と顔を見合せて 言葉がなかった。
千春はモッチャンとバカなヨシヤスの組み合わせが 信じられなかった。
いやヨシヤスが 男と。
強姦も得意なヨシヤスが 男と。しかも 受けだと!
真弓は ため息をついた。
モッチャンは 千春を密かに想っている。その代わりにヨシヤスを?
ヨシヤスって奴が ゲイなら 千春にも目を向けるかもしれない。
真弓は頭を抱えた。
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