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千春に 当たっても仕方ない。分かっては いるんだ。
持田や あのちよみ とかいう女のことを。
持田にされた 脱千春宣言。
そして きっぱりと 言い切った ヨシヤスと暮らす宣言。
過去の時代の千春を導いた女ちよみ。
もやもやした 苛立ちにも似たこの感情。
千春に 過ぎてしまったときのことを責めても仕方ない。
分かっているが 千春を
過去も今も未来永劫 千春を 繋ぎ止めたい。
快感に溺れて 僕だけをみている 今の千春を
蕩けている千春を このまま 離したくない。
からだだけを 求めている訳じゃない。心も全て 欲しい。
訳のわからない飢餓。
そう 独占欲。
渇望して 求めても求めても 足りない。千春を 閉じ込めてしまいたい。
涙が血に変わるかと思うほど。
泣きたいのを通り越して 求めて止まない。
抽挿して 繋ぎ止める。
注挿して 何回注いでも 千春は呑み込んでくれる。
後孔から 僕の放った 液体が ぶちぶちと泡沫が潰れても尚 泡立ち 溢れている。
粘度の高い白濁液が 抽挿の度に溢れて 又巻き込むように 潤滑剤の役割を担って 僕の杭にまとわりついて ズブズブと 巻き込まれていく。
薄暗い 邪な感情を抑えて 千春に愛を囁く。好きだよ。愛しているよ。
千春も 応えてくれる。
だけど 足りない。足りない。
理性で抑えても 心が 貪欲に求める。
苛立ちに 似た 思いで 腰を 動かして 千春の動きを封じて留め置く。
千春も 既に 腹に吐精したものが何回分か こびりついている。
一旦 弛緩した 後孔は 続けて僕の杭が 挿ったままだ。
千春のものは くったりと おとなしくなっている。
「千春。僕の 僕の。千春。」
うわ言のように 繰り返す。
3度目の吐精を時間をかけて 放ったとき。
千春が 疲労困憊のため息をついた。
そうだ 受ける千春は 限界を越えているかもしれない。セックスは 互いの思いやりも 大切だ。
濡れた温かいタオルを何本か絞って ぐったりしている千春のからだを 拭き清める。寝てしまっているかと思った千春は 意外にも 起きていた。
酒は まだ 抜けていないのかな。
おとなしく 僕に 拭かれるまま からだを預けている。
「真弓さん。はぁ
真弓さん いつも 俺を 引っ張って 優しくしてくれる。
でも 真弓さん。
俺ばっかり 優しくしてもらって。
俺も 心配でたまらないんす。
俺も 真弓さんに いつ飽きられちゃうかなって。
いつ 捨てられるかなって。
真弓さんは 俺に わがまま 言わないから。
真弓さん 俺に 本音を言って甘えてくれないから。
時々 真弓さんの完璧なところが 不安です。
時々 真弓さんの 冷静なトコ 不安です。
突然 サヨナラって 言われるかもしれないって。
俺 役不足ですか?俺 真弓さんを支えてあげたいっす。真弓さんが心配してるなって思うけど。真弓さんヤキモチかな って思うけど。
もっと 俺を怒って。
もっと 俺を問い詰めて。
もっと 詰って。
俺に 全て 見せて。」
そうか。
僕は 千春と 対等だと 認識していなかったかもしれない。
お互い 支え合っていなかったかも。
僕の両親に 千春を紹介したとき。千春は 僕をレイプしたって 言ってくれようとした。僕をかばって。
長野の帰り 衝突しそうになったとき 僕を かばってくれた。僕の衝撃を和らげようとして。
いつも 千春に甘えさせよう 甘えてくれと 暗に 強要していたかもしれない。
僕は いつも上から 千春を 甘やかしてやりたくて 千春を僕に向けさせたくて。
僕は 自分のありのままの 感情を 吐露していなかったかもしれない。
本当は 千春に 甘えたい心も有ったのだろうか?千春に 子どものような わがままを ぶつけたい 気持ちも有ったのか?
「真弓さん。どんな真弓さんも 好きだ。わがままだろうが 何だろうが それが 俺を想ってくれてるなら。俺を好きだって気持ちなら。俺 どんな真弓さんでも 嬉しいし 好きに変わりないっす。」
僕は 千春に駄々をこねても 構わないんだよな。
千春にヤキモチを バカっ て 詰っても良いんだよ。
たまには 千春に 寄りかかってもいいんだよな。
遠慮?いや違う 僕の思いあがりかもしれない。
千春に 嫉妬を表しても 嗜めるようにしか しなかった。
感情を押し殺して 冷静になろうとしか していなかった。
なんか 肩から力が抜けたよ。
千春に怒鳴り付けることもなかった。
千春に 感情をぶつけたことはなかったかもしれない。
「千春。ごめんよ。不安にさせて。
過去に千春に触れた人間全て 僕はね ぶん殴りたいよ。千春は僕だけの大切な人。千春。キスして。んっ。もっとキスして。ンッ。いやだ もっと。」
僕が千春の胸に頭を擦り付けた。猫かな?僕が甘えてすがりついた 千春の胸は 逞しかった。
僕は ええ格好しい な 人間だったかもしれない。
これからは 仮面を棄て 千春にベタベタしよう。
千春。
そうだよね。
僕と千春は対等だ。
これからも あい変わらずに
よろしくね。
醜い 嫉妬も 受け入れてくれるなら
理不尽な独占欲も 受け入れてくれるなら
千春に 甘えて その胸に 顔を 埋めキスを強請ろう。
軽蔑も 呆れも 包容力も 全て呑み込む千春が 居てくれるなら。
どんなことにも 2人で 乗り越えよう。
お互い 支え合って お互いをいつも見つめ合って。
ありのままの姿を 晒し合って。
愛し続けていこう。
…………終わり………………………
これにて 【千春2】完結として 終了とさせて頂きます。
この先 単発で 時々 番外編を アップするかもしれませんが これにて 千春と、真弓の話は終わります。
近々 暫くお休みしていた【バビエ】の方を ぼちぼちと掲載したいと思います。
千春の番外編につきまして リクエスト などありましたら お気軽にお寄せ下さい。
1年余りの長い間 お読み下さりまことに ありがとうございました。
半角カタカナが削除出来ず 拙い文章にお付き合いくださり 本当にありがとうございました。
by みっくじぇい
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