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◆◆◆◆◆◆
「亮てめー遅い!」
署に着くなり先輩刑事に怒られた。
「すみません、佐伯さん」
と先輩に頭を下げる。
「遅刻の理由は?女か?ん?昨日、ギャバ嬢といちゃこらいちゃこらしてたもんな!俺のエリカちゃんと!」
佐伯先輩は俺のネクタイを締め上げてくる。
「くるしい……なんもなかったでふ!」
「んな、わけあるか!お持ち帰りしたんだろー!」
「ちがいますよ!仁がいたから…くるしいんでふ」
佐伯先輩はバカ力だ。
「仁?あの美少年か?へえ、お前……ふーん」
ニヤリと笑って先輩は離れてくれた。 めっちゃ、苦しかった!
佐伯先輩のあのニヤニヤは多分、誤解した。
俺と仁がやってしまったと。
……ううん、付き合っているって思われたんだろうな?誤解なんだけどな。
………でも、何でかな?誤解でもいいやって思う自分が居るんだ。
………昼近く、仁が学校へ行ったか気になって携帯にかけてみた。
しばらくコールがなり、
「うーん、もし、もし」
と寝ぼけた声。まさか、あいつ、まだ……時計はもうすぐ正午。
「お前サボったな!」
「お腹すいたあ」
……こいつめ!
「冷蔵庫になんかないか?」
「なーい……お腹減ったあ、死ぬううう」
確かに死にそうな声。
あ、くそ、こんな時も可愛いって思う。俺はチラリと時計をみて
「ちょっと抜けてそっち行くから何食べたい?」
と聞いてしまった。
「まじ?だから亮ちゃん好き」
嬉しそうな声。好きって言葉にドキンときた俺っていったい……?
◆◆◆◆◆
コンビニで仁が好きそうな物を選び、部屋に戻ると、「おかえりい」なんてニコニコして迎えに出てきた仁。
なんか、可愛い。
そして、なんと俺の服をきてやがる。
「勝手に借りたよ」ってえへへっとまた笑う。
こいつ、本当によく笑うんだよ。しかも、可愛い。
「いいよ、別に。ほら」
冷静を装い仁に食べ物を渡す。
「やりぃ!サンキュ!亮ちゃん」
ニコッと可愛く微笑む。すげえ、ドキドキすんだけども?
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