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屋上
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「………来い」
玲ちゃんと話しているといきなり腕を捕まれ、後ろに引っ張られた。
「……うわっ、………ぇっ、ちょっ……どこ行くの?」
引っ張ったのは波瀬だ……。
波瀬に腕を引っ張られ、何処かへ連れていかれる。
波瀬は腕を強く握っていて、痛い……。しかも、怖い。すごく怒ってる……。イライラオーラが駄々漏れだ。
連れて来られたのは屋上。
着いてすぐ、波瀬は俺を勢いよく放り投げた。
「わぁ!………いたっ……」
何すんだっと波瀬を見て言おうとすると、波瀬が勢いよく覆い被さってきた。そして、キスをされる。何が起きたのか分からない俺は口を半開きにして固まる。それを良いことに、波瀬は舌を入れ絡めてきた。
「ぅん………チュっ……チュっ…はぁ、…あ……ん……」
激しいディープキスで息が出来なかった俺は、口を離された瞬間、大きく息を吸う。
「ゲホッゲホッ……はぁ……はぁ……はぁ……、なんで……」
息を整えていると、きつく抱き締められる。
「梓、ずっと探したんだぞ……何回も連絡したのになんで出なかった?」
怒っているのに悲しそう声。
「あの……失礼ですけど、誰かと間違えてませんか?初めましてだと思うんですが……」
俺は波瀬というこいつを知らない。
勘違いだろう。
「じゃあ、この左耳のパールのピアスはどうしてつけてる?」
波瀬はいきなり俺がつけているピアスについて聞いてきた。
「……これは……分からない、……俺、前に事故にあって、病院で目覚めたときにはすでについてた……」
何も分からない………。
でも、このピアスだけは絶対外しちゃいけないと何故かその時思ったんだ。
「……ほんとだったんだな………良かった、梓が無事で」
ぼそっと波瀬が考えて何かを言うと、更に強い力で抱き締められた。
「………俺が思い出させてやるよ、どんなに時間がかかっても絶対思い出させる………愛してるよ……梓」
波瀬は何か企んだ笑みを浮かべ、もう一度俺にキスをする。
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