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「...優」
突然聞こえてきた愛しい人の声。
声のする方向に目を向ければ、悲しそうな顔をした大地がいた。
大地はそのまま歩いてきて、僕を抱きしめた。
上半身裸の大地の素肌と密着して、胸が高鳴る。
それと同時に、不安に襲われる。
「優人...ごめんな」
...何に対する謝罪なんだろう。
大地は、何も悪いことはしていないのに。
ワケがわからなくて反応に困っていると、大地はゆっくり僕から体を離した。
「優人、落ち着いて聞いて」
「......うん」
ついに、別れ話をされるのかな。
出て行けって言われるのかな。
捨てられるのかな。
「はぁ...落ち着いていないのは、俺の方か...」
張り詰めた空気の中、大地の声が響く。
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