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あの人と出会ったのは、ジメジメとした梅雨の日。
当時僕は16歳だった。
呼吸が苦しくて、体が重い。
最近は微熱が続いて、体を動かせば動かすほどだるさは増していく。
“だらけるな”
“お前の嘘はもう聞き飽きた”
両親から浴びせられる罵声に耐えられず、何も持たずに家を飛び出した。
一生懸命走って、やっぱりすぐに疲れてしまって。
荒くなった呼吸は落ち着くことを知らない。
心臓が激しく動いているのがよく分かる。
このまま死んでしまうのではないかというほどの体のだるさに襲われる。
地面にしゃがみこんで、必死に呼吸を落ち着かせる。
胸が刺されるように痛い。
物心ついたときにはすでに謎の症状との闘いは始まっていた。
両親に訴え続けて、やっと病院に連れて行ってもらったこともあった。
“君はだらけるために病名をつけて欲しいだけ”
“嘘を言って大人を困らせるな”
“それは病気じゃない”
“そこまでしてだらけたいのか”
そこで先生から言われた言葉は、衝撃的なものだった。
この出来事によって、両親からの言葉の暴力は酷さを増した。
病院に行きたいと訴え続けた過去の自分を何度も恨んだ。
自分は...本当にだらけているだけなんじゃないか。
そう思うようになった。
弱音なんか、吐けなくなっていた。
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お気に入り100しおり100
本当にありがとうございます!!
スライディング土下座じゃ足りない...。
ハゲるまで床に頭をこすり付けねば。
そしてこれから過去編に入ります。
しょっぱなからR18いれといて今更ですが←
R18表現が含まれているページには「*」が付いております。
書いてる奴は陽気な変態なのでクソみたいな仕上がりの小説になってますが、暇があればこれからも読んでいただけると嬉しいなと思っております。
これからもどうぞよろしくお願いしますorz
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