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「なっ...今、笑った?」
「ご、ごめんなさい...ふふっ」
黒河さんの顔が面白くて、笑ってしまう。
表情豊かで、なんだか見ているだけで癒される。
「もう...まあ、笑顔が見れたからよし!」
こんなに優しく接してくれる人、初めてかもしれない。
「じゃあ、説明するね
まずここは黒河クリニック、俺の父さんの病院なんだ」
お父さんが...お医者さん...頭がいい人なんだ。
「大学の帰りに君が道端で倒れているのを見つけて、つれてきた」
「えっ...すいません、ご迷惑を」
「迷惑なわけ無いでしょ!」
突然顔を近づけて言ってくる黒河さんに少しびっくりしてしまう。
「倒れてる人を放っていくわけないよ」
「う...あ、ありがとうございます」
「うん、それでよし」
そう言って、僕の頭を撫でる。
誰かに頭を撫でられたのも、初めてだ。
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