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「青春だね~、桜が舞ってきちゃいそう...掃除は自分でやってよ」
「なっ...父さん!」
入ってきたのは40代ぐらいに見える優しそうな男の人。
白衣を着ているし、父さんって呼んだから...黒河さんのお父さん...。
「こんにちは、もう具合は大丈夫かい?」
「だっ大丈夫です...!」
緊張のあまり勢い良く言ってしまった。
黒河さんのお父さんは笑って頭を撫でてくる。
黒河さんとやることが似ている...いや、黒河さんが似たのか。
「撫でたくなる顔だな~」
褒められているのか貶されているのか分からないな。
でも...嫌な気はしない。
「父さん」
「おうおう、じゃあちょっといろいろ聞かせてもらえるかな?」
さすが...親子。
“父さん”の一言で会話が成立するなんて。
少しだけ、羨ましい。
自分には、ないもの。
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