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「...でも、」
「ん?」
「僕を、ここに居座らせたとして...何も利益はないですよ...?
むしろ...損します」
本当のことだと思う。
僕は、何もできない。
「ふふっ...なんだか昔の俺を見ているようだな
利益になることかは俺が決めることだよ、優人くん
まあ、そうだな
俺のためにここに居て欲しい
俺の人助けしたい欲を満たすため
あとは...君の病気を近くで診させてもらえれば俺の勉強にもなる
それでどうだ?」
僕の両手を握りながら黒河さんのお父さんは言った。
「俺も優人くんと仲良くなりたいんだけどなー...」
「え...あ、でも...両親が」
「君が苦しんでいるのに必死に原因を突き止めてあげない時点でどうにかしていると思うよ
もし直人や娘が病気になったとしたら、俺は何日徹夜してでも原因を突き止める
言い方は悪いけど、虐待みたいなもんだよ
もし君が暴言を吐かれたりしたのならなおさらね」
...この人は名探偵なんだろうか。
もしとは言っているが、確実に吐かれたと分かっている。
少しだけ目の周りが熱くなってきた。
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