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僕はつばきの方に体ごと向け、真っ直ぐつばきの顔を見た。
「……えーと…ありがとう…」
そんな僕の視線を逸らすように、目線を下に向けたつばき。
でも、ちらっと見えた顔は赤くなってた。
そんなつばきをじーっと見つめる。
「…そんなに見るなよ。ますます照れるだろう」
下を向いていた顔を上げたつばきは恨めしそうに口元を尖らせている。
大人っぽいつばきの子供な表情に笑みが溢れた。
「あぁーもう。テレビ観よう、テレビ」
そう言いテキストを閉じたつばきは、テレビを付けた。
「そうだ、今日は大晦日だから、紅白があるぞ」
「…こうはく?」
なんだろうそれ?
「紅白歌合戦。赤と白に分かれて、歌手が歌を披露していって、最終的にどっちの色がよかったかって競い合う番組だな」
「へぇー」
そんな番組が大晦日にはあるんだなー。
「ほら始まってる」
チャンネルを紅白という番組に変えたつばき。
僕もドリルを閉じ、テレビを見た。
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