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それからすぐビールと藤宮先生が頼んだ料理がきて、仕事の話、雑談をしながら飲み食いし、気づけば2時間近く店にいた。
「そろそろ解散するか」
「はい。じゃあ俺がお会計を…」
「いいよいいよ。今日は俺の奢りで。俺が誘ったんだし」
「でもそれじゃ……」
「今度、卯海先生のおすすめの店に連れて行ってくれればいいよ」
「分かりました。今日はごちそうさまです」
「はいよ」
女将さんと少し話をし、店を出た俺達はここ辺が近所という藤宮先生と別れた。
今度の日曜は近所を散歩してみよう。
藤宮先生にも今度ごちそうしないといけないしな。
俺は酔って火照った身体を冷やすように駅までの道程をゆっくり歩いた。
この道、街頭ないし星が見えるかもしれないな。
俺は立ち止まり見上げた。
小さな星たちが無数に輝いているが、あの町で見るより綺麗には見えない。
海岸沿いで眺めた空は、大きな輝きを放つ星もたくさん見れて綺麗だったよなー。
そういえば、ミケ、シリウスと金星が好きだって言ってたっけ…。
いつも大きな瞳を目一杯開いて、星空を眺めていた。
その真っ黒な瞳に映る星が綺麗で――星空を眺めるより、そのミケの瞳をずっと見ていたいなんて思っていた。
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