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――――
――
僕は見上げていた顔を戻した。
…………つ、
戻した視線の先、かなり離れた距離だけどわかる、あの人は―――。
「―――つばき」
きっと先生してるんだろう。
あのとき見かけたときより大人っぽくなっている。
そっか、スーツ着てるから。
僕はじーっとつばきの姿を目に焼き付けた。
まさか、またつばきの姿を見かけることができるなんて思ってなかった。
「………ミケ…?」
つばきの声が聞こえた。
久しぶりに聞いたつばきの声、久しぶりにつばきに呼ばれた名前。
思わずつばきの胸に飛びつきたくなった。
駄目だ。
だって、つばきには―――
僕はつばきのもとへ駆けだそうとした足を、あと少しで着くさつきの方へと向け、全力で走りさつきの裏口から中へと入った。
「あ、みけくんおかえり。ありがとね」
「いえ、これ冷蔵庫に入れときます」
それから僕は忙しい店内を動き回った。
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