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「ミケただいまー」
俺は玄関先から部屋の中へ声をかけた。
が、ミケの返答はない。
そう、いつもなら玄関の前で正座して「おかえり、つばき」と笑顔で出迎えてくれる。
きっとどこか出かけているんだろう。
よく見たらミケの靴だってない。
でもどこに出かけたんだろうか。
さっき通ってきた浜辺にはミケの姿はなかった。
胸騒ぎがする。
もしかしたら、泥棒――。
ミケ誘拐されたのだろうか。
俺は急いで靴を脱いで、部屋の中へと入る。
キッチンとソファーと机、テレビの置いてある部屋。
何も変わりはない。
荒らされている形式もない。
いや、その逆で部屋の中は朝よりもきれいになっている。
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