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「えーと、じゃあそれで…」
「はい!ありがとね」
笑顔でおじいちゃんに注文の品を、伝えに行くおばあちゃん。
オムライス、か。
あれ以来…ミケが最後に作ってくれた以降、食べてないな…。
もうオムライスは、ミケが作ってくれたオムライス以外は美味しいものに出会えないだろう。
…いやミケが作ってくれたものだから特別に感じるのか。
「はいお待たせ。オムライスね」
おばあちゃんが持ってきてくれたオムライスは、昔懐かしいシンプルなオムライスで、ミケが作ってくれていたのもこんな感じだったなーと懐かしくなる。
「冷めないうちに食べてね。すっごく美味しいから」
おばあちゃんは、ぼーっと目の前のオムライスを見ていた俺にスプーンを手渡した。
「ありがとうございます。いただきます」
俺はスプーンを受け取り、オムライスに手を付けた。
「ねっ!美味しいでしょ!」
おばあちゃんの声が聞こえる。
でも、そんなことよりもこの味を俺は知っている。
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