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え、もうそんな……?
ぼくもつられて時計を見る。
……あ、れ……?
時計の針は、まだ終わる時間の1時間前をさしている。
「…あの…絹子さん───」
「今日はそんなに忙しくないし、大丈夫よ」
「え、でも………」
いいのかな…。
「ほら。椿くんが待ってるわよ」
絹子さんが優しく微笑んで、「あっ、あのお客さんはもう帰ったから大丈夫よ」とささやいた。
そっか。
紫村さん帰ったのか。
「……それならぼく、あと1時間……」
あと1時間大丈夫ですよ。と言おうとしたけど、絹子さんが首を横に振っているので言うのをやめた。
せっかくこうやって優しく気づかってくれてるんだ。
その優しさに甘えちゃってもいいかな…。
ぼくは帰る支度をして、つばきのもとへ早足で向かう。
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