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なんでだろう。優しい笑顔、優しい声なのに怖い。
その優しさが本当の紫村さんなのか、そうではないのかわからない…だから物凄くこの人が怖い……。
どうしよう…どうしよう……。
逃げよう。走って逃げよう。
今歩いてきた方向に逃げて、シズクに向かおう。
絹子さんたちに迷惑かけちゃうけど、今はそれしか方法が思いつかない。
紫村さんは嬉しそうにいろいろ話しているが、ぼくの耳にはなにも入ってこない。
ぼくはふーっと大きく深呼吸をし、走り出す準備をする。
「——あら?みけくんじゃない?」
よし走り出そう。そう決心し、後ろを振り向くと、そこには着物姿のさつきさんが歩いていた。
「あっ、さつきさん!」
ぼくはこの状態から抜け出せることが嬉しくて、慌ててさつきさんの方へと駆け寄る。
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