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あーもう、ぼくは何考えてたんだろ。
そんな付き合うことになったからって、すぐそういうことになるわけでもないのに……。
ぼくはガシガシと少し乱暴に髪の毛を洗った。
思っていたよりもだいぶん身体は冷え切っていたようで、温かいお湯が身体中に染み渡り、長い時間お風呂に浸かっていた。
つばきもう寝てるかも……。
ぼくはつばきが起きないようにそっと部屋の扉を開ける。
「──ミケおかえり」
音を立てずに開けた扉へと振り返り笑顔を向けるつばき。
「あっ、つばき」
「あー、そんな濡れたままだと風邪引くぞ。おいで」
つばきが手招きでぼくを呼ぶ。
「ドライヤーは…………」
つばきの元へとゆっくりと近づいたぼくは、つばきがきょろきょろと周りを見渡している姿に、慌ててクローゼットへと直しているドライヤーを取りに行く。
「……これ」
つばきへドライヤーを渡すと、笑顔でぼくの頭をガシガシと撫でる。
「ここ座って」とつばきが座っている真前をポンポンと叩く。
ぼくは久し振りにつばきが髪を乾かしてくれる。それが嬉しくてすぐさまつばきが指定した所へと座る。
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