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灰色生活にひとつの肉まんを
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ただひたすら星を眺めていた僕はいつの間にか眠りについていたようで、目が覚めた時には星空は青空へと変化していた。
今、何時だろう…。
時計もなにも持っていない僕は、時間も分からず、明るくなった昼の海を眺める。
*
何時間もこの砂浜に座っていた僕。
夕日が水平線に重なっている。
また、夜になる。
今日は母はいないだろうか……
母がいなくても、あの男がいるかも…
ニヤニヤ顔で僕を見詰め、小さい体の僕を組み敷いたあの男の存在が記憶からフラッシュバックされる。
だめだ、思い出すな。
やっぱり今日も家には帰れないかな。
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