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皿にコーヒーゼリーを入れ、上にバニラアイスを乗せた。
「ほら、食べてみろ」
スプーンを僕に渡し、自分の分もコーヒーゼリーにアイスを乗せる。
僕は期待とちょっとした不安の感情のまま、スプーンでアイスとコーヒーゼリーを掬って口に入れる。
「……美味しい…そんなに苦くない…」
「うんうん。やっぱり、コーヒーゼリーにバニラアイスは黄金の組み合わせだからな」
嬉しそうに自分も食べ始めたつばき。
僕は無心で食べた。
そんな僕の姿を笑顔で見ているつばき。
こういう何気ない日常が幸せだと感じるようになった。
つばきのおかげなのかな。
ついこの前まで、先の見えない闇色の日常だったのに、闇色の向こうから少しの光が見え始めているような気がした――。
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