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「俺は分かるぞ。お前、ついに彼女できただろ!?」
さっきよりは声の大きさを抑えているが、それでも大きい。
現に近くにいたやつらにはバッチリ聞こえている。
「そうか。そうか。モテるお前にもついに彼女がね…。こりゃあ学校中の女が泣くな…」
「おい!」
てか勝手に話を進めるな。
「で、彼女はこの学校のやつか?俺の予想だと、違う学校のやつだな」
「彼女なんていねぇけど?」
俺は不機嫌さを表に出し、声を低くした。
てかもうすぐ昼休み終わるし、まだ予習終わってねぇんだけどな…。
「そう怒るなよ。誰にも言わねーよ。あれだろ?バイト先のバーの年上お姉さんだろ?」
もう一度言い返そうと思ったが、タイミング悪く予鈴が鳴り、クラスメイトは「じゃあな」と自分の席に戻っていった。
結局、俺に彼女がいるって勘違いしたままだし。
はぁーめんどくさ…。
その日のうちに、俺に彼女ができたという嘘の情報が学校中に広まったが、訂正するのもめんどくさかったので、そのままにしといた。
まぁ、これで告白してくるやつも減るだろうしちょうどよかった。
学校が終わり、そのままバイト先である駅前のバーに行く。
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