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俺、猫村敦(ネコムラ アツシ)は決して見た目が地味ではないと思う。
ピアスもぶち開けてるし、髪は黒に紫のメッシュって感じだし、友達には不良ってかV系?って言われてるし、無駄に背がでかいし。
言うなれば、ドヤンキーなのだ。
そんな俺は、生徒指導の天使。犬井泰春(イヌイ ヤスハル)先生が大好きだ。
犬井先生は背が小さい。
決して俺がデカすぎるというわけではない事は最初に説明しておこう。
俺は高校3年生、18歳で185cmだから、まあまあデカイが規格外でもない。
それに対して犬井先生は32歳で168cmという可愛さ。
見てよこの綺麗な17cm差!!可愛いよな!今可愛いって言ったヤツは死ね!俺の天使だ!!
とまあ、こんな具合である。
「おいコラ猫村ァ!!てめえ人の話聞いてんのか!?ああ!?」
「はいはい。今日も吠えてるんだよねワンコちゃん。」
「誰がワンコだゴルァアアア!!!!」
「うるっさいなぁ…。そんな風に叫ばなくたって聞こえてるよ…。」
「テメェ……!!大体!!俺は!先生なの!!わかる!?」
「そんなのわかってるって…。」
「はい!あそこ通りかかったのは!?」
「日本史の井上先生。」
「じゃああれは!?」
「現代文の中川先生。」
「じゃあ俺は!?」
「ワンコちゃん。」
「テメェッッ!!」
「じゃあなんて呼べばいいの?犬井ちゃん?」
「い!ぬ!い!せ!ん!せ!い!」
「ああ……。」
俺は犬井先生の耳に唇を寄せた。
「泰春センセ…って呼んであげようか?」
「っあぁ!?………テメェには説教だけじゃ足りねえみてぇだなぁ!!!」
「うわやっべ。」
俺は素早く立ち上がると生徒指導室を飛び出てそのまま逃げた。
「待てコラ猫村ァァ!!!!」
これが、俺と犬井先生の日常である。
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