アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
3
-
「……、」
獣から人の姿に戻る。彼の姿はちょうど10代後半の青年あたりの姿をしていた
ゆっくりとした足取りで近寄り子供の前まで来るとしゃがみこむ
「あなたが…たすけて、くれたの?」
「ねぇ、ちゃん…」
息をするのもやっとなのだろう女の子は霞む視界で力の入らない手をなんとか持ち上げ青年の頬に触れるなら
「どこのどなたか存じ上げないお方に頼むのは迷惑きわまりないかもしれませんが…御願いです…この子を…まもってくれませんか…わたしはもうだめみたいなの…」
命の輝きが今にも消え入りそうな彼女の最期の言葉は強い言ノ葉であった
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 396