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恋愛アドバイザー
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バイトに来たが、小日向さんのことが気になって、仕事に身が入らない。
迷惑を掛けないように、ひたすら皿洗いをしていた。
すると、バイトの後輩、菊池くんが隣に来た。
「おつかれーっす」
「お疲れさま」
「どうしたんすか?真田くん、テンション低いすよ。」
「うん。ちょっと悩み事。」
「え?マジで?恋でしょ!恋のやつでしょ!
俺に相談してみてよ!バシッと答えるから!
こう見えてね、俺、恋のアドバイザーすよ!」
え?
そうなの?
ただの大学生だと思ってたけど・・。
すごい奴だったんだ、菊池くん!
「アドバイザー。相談なんですけど。」
「は?誰?
・・・あっ、俺か!どうぞ、よし来い!」
「あの、エッチは最後までしないけど、途中までは、する。で、一応好きって言ってくれる。優しくも、してくれる。
これって、エッチを最後までしてくれないのって、どうしてなのかな?」
う〜ん、と菊池くんは考える。
「それは、愛人ポジションだからっすね!」
「愛人、ポジション?」
「そうそう!ちょっと気に入ってるから、囲いはしたい。でも、本当に好きな人は他にいるから、手を出して面倒臭いことにはなりたくない。もしくは、面倒臭そうな人だと思ってるのかもしれない。でも、手元に置いときたいから、摘まみ食いはする。自分から離れないようにね。まぁ、所詮は浮気相手どまりってことっすよ。」
「浮気・・相手・・・。」
そうか。
そうだったのか。
俺、気付かなかった。
「好き」ってのには、「何番目に」っていうのが
つくんだ。
自分が、「好き」は一つだけだから、
皆そうだと思ってたけど、違うんだ。
俺は、小日向さんにとって、
抱きたくなるほどの、「好き」じゃないんだ。
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