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戦いの終焉
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「・・というわけで、無事に解決しました。」
「そうかっ。良かったなぁ、大和。」
よしよしと頭を撫でられる。
あの後、穴山くんの提案で3人でファストフードに寄って
たくさん話をした。
今までのこと、そしてこれからのこと。
今後またこういうことがあっても、僕は逃げずに戦える
んじゃないかと思う。
そう思わせてくれたのは、他でもない友さんだ。
「友さんのお陰です。ありがとうございました。」
「何言ってんだ。お前が頑張ったんだろ。」
「いえ、友さんが居なかったら、僕は逃げていました。僕に逃げない勇気をくれたのは友さんです。」
「また、何かあったら2人で乗り越えていこうな。」
「はいっ!」
すごく嬉しい。
僕は友さんにもたれかかりながら、ふと、聞いてみた。
「あの、僕って女の子みたいですか?」
「は?」
「今日、本多くんに色気がどうのこうのって言われて・・。色気って、女の子が纏ってるものですよね?」
「・・・色気。」
「はい、色気。」
「もしかして、可愛いとか言われたり?」
「あ、何かそれも言ってました。小さい声だったから、違うかもしれないけど。」
「いや、違わねえ。」
「そうなんですか?何かの決まり文句ですか?」
「決まり文句というか・・決め台詞と言うか・・、ま、
どっちにしてもあたってはいるか・・・」
「え?何ですか、友さん?」
「・・・・大和、色気があるってのは俺のせいだ。」
「ん?友さんのせいって?」
「だから、それは、つまり・・俺と付き合って・・いわゆる、そういうコトを・・・」
「あっ!」
「えっ!?」
「フェロモンってことですね!?」
「フェ・・・・」
「だから友さんと付き合うようになって、こう、幸せのフェロモンが漏れ出したってこと!」
「幸せのフェロモン・・・というか・・」
「というか?」
「猥褻なフェロモン・・・」
「えっ!?」
「な、な〜んて!冗談だよ、冗談!きっとそいつも冗談言ってんだって!さ、ケーキあるぞ。食うだろ?」
「はいっ!」
ケーキに釣られて、僕は何かを聞き逃した気がした・・。
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