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カラン。
「こんばんわ。」
「おう、大和!こっちこっち!」
カウンター越しに手を振ってくれる諒太さん。
「お仕事中にすみません。」
「まだ店開ける前だから大丈夫だぞ。なんか飲むか。」
「あ、ココアお願いします。」
「おっけ。」
諒太さんは手際よくココアを作ってくれる。
コトリとカウンターに置かれたマグカップからは、
甘い香りが漂っている。
「あの、実はー
「こんにちわぁ!お腹すいたー!」
何と、裏口からレオさんが入ってきた。
「お前勝手に裏口から入んのやめろよ。」
「ええやん別に・・・って、大和くんやん!」
「・・お久しぶりです。」
何となく、この人との距離感が掴みにくいから、少し苦手だ。
「どうしたん今日は!」
「あ、ちょっと諒太さんに相談が
「諒太に相談〜?ほんなら俺にし、俺に!さ、相談事って何?」
「えーっと・・・」
「何言ってんだレオ。俺に相談に来たって言って・・・
突然、店の奥から男の人が出て来た。
「諒太!ちょっと事務所の方に来てくれるか?」
「あ、ごめん大和。呼ばれたから行ってくる。」
「はい。お仕事頑張って下さい。」
バタバタと諒太さんは奥に入って行った。
どうしよう。
諒太さんも忙しそうだし帰ろうかな。
そう思っていたら、ガタン、と隣の席にレオさんが座った。
そしてカウンターに肘をつき、僕の顔を覗き込んでくる。
「相談は?」
「あ〜・・、諒太さんも忙しそうだし、今日は、もう・・」
「友のことやろ?」
「っ!」
じっとレオさんを見つめる。
「俺、友のことめっちゃ知ってるで。」
そう言って、レオさんは不敵な笑みを浮かべた。
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