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レオの受難 レオside
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そして冒頭に戻る。
いくら可愛い友達の頼みでも、この空気はエグい。
エグみがすごい。
諒太がうまくおさめるやろと思って、革命で待ち合わせしたけど、
まさかの諒太が休みっていう・・・・
悲劇や!
こんな時に、何休みとってんねん!
「・・とにかく。俺は認めないぞ。バイトなんて。」
「ゆ、友〜。大和くんも、社会勉強したいんとちゃう?どうせ大学行ったらバイトぐらいするやろしなぁ。」
「まだ早い。」
「バッサリやな!もっと猶予を与えてや!」
「友さんが認める認めないの問題じゃありません。僕はアルバイトします。じゃあ僕、もう帰ります。さようなら。」
友はムスッとした顔で大和くんの方を向こうともしない。
「あ、そ、そこまで送るわ!」
俺は慌てて大和くんの後を追った。
大和くんはスタスタと駅に向かって歩いていた。
「ごめんなぁ、役に立たんで。」
「いえ、レオさんが居てくれて心強かったです。それに、僕がちゃんと友さんに説明すればいいんですけど・・・。自分の誕生日プレゼントのためにバイトするなんて言われたら、それはそれで嫌がると思うし・・。」
「そうやなぁ。友は難しいなぁ・・。大和くんのこと、尊重したいけど、自分が囲いたいみたいな所もあるんやろしなぁ。」
「ふふ、そうですね。友さんのことよろしくお願いします。」
「りょーかい。気ィ重いけど頑張るわ。」
「はい。ここで大丈夫です。失礼します。」
改札を通る大和くんを見届け、再び革命へ向かう。
まぁ、友も大人やし我慢するやろ。
てか、せざるを得んよなぁ。
あ〜、なんて声かけたらええんかな。
それかとりあえず呑ますか?
そうやな。
ほんで愚痴を聞いたろっかな。
それでだいぶ発散するやろ。
革命の前に来た時、
ガチャーン!
ガタガタガタッッッ!!
『てめぇ!ぶっ殺すぞっ!!』
大きな物音と、声が聞こえた。
「え・・・・?友の声やん・・・・大荒れやん!!」
俺は、今日の不運を嘆く暇もなく店内に駆け込んだ。
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