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夢か現か
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「ほんっとうにごめんなさい。」
あれから意識を覚醒させた友さんは、ベッドの上で土下座をしている。
「パンツを履いてください。」
フルチンで土下座って・・・。
「あ、悪い。」
友さんはモタモタとパンツを履く。
僕はすでに着替えている。
「珍しく随分呑んできたんですね。」
そう言うと、友さんはバツの悪い顔をする。
「あ〜、まぁ・・な。」
何かあったのかな?
仕事してたら色々ストレスも溜まるだろうし・・。
きっと僕に話したくなったら言ってくれるだろう。
それよりも、今は・・・・
「や、大和?」
僕がリビングへ向かうと、友さんがオドオドしながら
ついてくる。
「こっちに来てください。」
「あ、あぁ。」
カチャ、とリビングの扉を開けた。
「・・ん?カレーの匂いがするような・・・・えっ?な、なんだ?これ・・・」
ダイニングテーブルの上には用意した品々が並んでいる。
「ご飯しますね・・・って、食べて来たんなら無理ですね。飲み物だけでも。」
少しがっかりしたけど、別にカレーは何日でもいけるからいいや。
家では4日連続の時もあるもんな。
カレー皿を重ねて片付けようとしたら、そっと友さんの手で制された。
「食べるよ。」
「え?いや、無理しなくても・・ゲロ吐いたら大変ですし。」
「大丈夫。そんなには食ってないから。・・それに、好きな子が作ってくれたメシは食いたいから。」
友さんの言葉に、顔と身体が一気に熱くなる。
「そ、そうですか。用意しますっ。」
「あ、俺が」
「いいです。僕がしますから。」
ご飯をよそおうとする友さんをやんわりと制止し、食事の準備をする。
ああ言ってはくれたけどご飯は少なめにしよう。
軽めにご飯をよそい、カレーをかける。
「おお!美味そう!・・これって、大和が作ったんだよな?」
「はい。」
「うわっ!やべぇ。めっちゃ嬉しいわ・・。」
友さんが僕に笑顔を向ける。
ただそれだけのことなのに、僕の胸はきゅっとなる。
好きだ、好きだ、本当に・・・。
「僕も、嬉しいです・・・。」
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