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初対面
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友さんの家から1時間ぐらい車を走らせ、ようやく着いた。
目の前にそびえ立つのは、超高級ホテル。
『よく、海外の俳優さんなんかが泊まってるとこ!』
確か、穴山くんがそう言ってた。
ダメだ。
こんなホテルに泊まれるような人が僕を気にいるはずがないよ。
「友さん・・・僕、気に入られなかったらゴメンなさい・・・。」
車から降りてホテル内へと向かうEVの中で、僕は俯いて
呟いた。
友さんがじっとこっちを見るのが視界の端で分かる。
そして、手が伸びてきて・・・
「こら。」
ムギュ、っと頬を掴まれる。
「ゆうひゃん・・?」
「ふはっ、オモロイ顔。・・あのな、大和。叔父さんは・・・叔父さんだけは俺を否定しない人だ。だから大丈夫だ。」
そう言って、するりと頬を撫でた。
家族に恵まれなかった友さん。
僕が信じないでどうする。
「わ、分かりました。大丈夫です!」
僕がそう言うと、
ヒクヒクなる僕の頬を、つん、と突いて、友さんは優しく微笑んだ。
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