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家族 賢人side
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ある夏、珍しく人手があったので、
俺は日本に帰って来た。
帰る、つっても実家じゃねぇよ?
あそこは人間の住む家じゃねぇから。
いつも、ホテルだ。
なんか、『芸能人が泊まるホテルっすよね?!』とか、
新入りのドクターが言ってたな…。
まぁ、どんなホテルかは詳しく知らないけど、
俺はこのホテルが気に入ってる。
その時も2週間の滞在予定だった。
何日かはぶらぶらしてたけど、あまりにもヒマだったから、
何を思ったか、俺は実家に行った。
「どうも〜。」
「……!あ、あら賢人さん。おかえりなさい。」
実家に行くと、たまたま義姉さんがいた。
子どもを連れて遊びに来ていたようだ。
風呂には入っているが、無精髭でボサボサ頭の俺に、
義姉さんの視線は凍り付くように冷たい。
ボリボリと頭を掻くたびに、ひくり、とひきつるのが
見えて、面白い。
調子にのって頭を掻いてると、
「あ、私、夕飯作りますわ!」
と言って去っていった。
「相変わらずしょーもねぇ家。」
来たことを後悔しかけた時、
刈り上げの少年がヘッタクソなリフティングをしていた。
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