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近くて遠い
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白鷺さんは、酔っているのか、足元がおぼつかない。
なんでこんな状態で来たんだ!
フラフラと兄ちゃんの傍へ行く。
「はいはいごめんね〜。あ、那智くん怪我してるじゃん。」
「はい。オロチが・・、飼い犬が蹴られたので。」
ゆっくりとこちらを向いた。
「えっ。」
僕に気付いてなかったのか。
すごく驚いている。
「やま・・アンタは大丈夫?」
「ハイ・・」
あれ以来の再会なので、気まずい。
目を合わせられない。
「ハァハァ。可愛い兄弟に加えて君まで来てくれるとはね〜。嬉しいよ〜、ハァハァ。」
「うげっ!オマエ、あん時の豚!」
知り合いなのかな?
豚って呼ばれてる。
「ハァハァ、人間だよ、そして覚えていてくれて嬉しいよ〜、ハァハァ。今日から皆んなで楽しもうね。」
あ、人間なんだ。
皆んなで楽しむ?
何言ってるのか全然分からないな。
そんなことを考えてるうちに、男たちが寄ってきた。
兄ちゃんはまた僕とオロチを庇うように前に立つ。
しかし、その更に前に白鷺さんが立ちはだかった。
「チャンスがあったら逃げろよ。」
え・・、
と思ってる間に、白鷺さんは男たちに向かって行った。
やだ、
なんで、
怪我する!
白鷺さんっっ!
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