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誤飲 友side
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「あ・・・」
車を降りたところで、大和は俺のマンションにいることにようやく気付いたようだ。
「今日は泊まってけよ。」
反応があったのは一瞬で、やはり何も言わない。
こりゃ家には返せねーな。
ま、一応保護者には連絡しておくか。
スマホを取り出す。
「もしもし?あ、那智か。今日は大和、うちに泊まるからな。あぁ、竜巻が病院に搬送されたんだ。うん、命に別状はないんだけどな。あ〜、ちょっと動揺してて・・出るのは無理かな。・・うん、ばっか、しねぇよ!じゃあまた連絡すっから。」
大和はぼーっと玄関に立ってる。
「ほら、大和おいで。」
手を引いてリビングのソファに座らせる。
「飲みもん持って来てやるからな。」
そう言ってキッチンへ。
ホットココアがいいかな。
確か粉のやつあったし。
ホットココアを作ってリビングへ。
大和はさっきと同じ体勢でぼーっとしてる。
なんかネジが一つ取れたみたいだな。
ソファの前にサイドテーブルを持って来て、
そこにココアを置き、俺は大和の隣に座る。
「大和、ほら飲めよ、ホッとするから。」
手を伸ばさないので、マグカップを手に持たせる。
すると、もそもそと飲み始める。
「熱いから気をつけろよ。」
コクン、と頷く。
徐々に調子を取り戻すのかな。
半分程飲んだところで手が止まる。
「もういらないか?」
小さく縦に頷く。
シンクに置いてこようと、マグカップを掴むと、大和が手で止める。
「まだいるのか?」
また、小さく頷く。
「・・そっか。ゆっくり飲めよ。俺、風呂行ってくるわ。」
じっとこっちを見てくるので、頭をひと撫でしてから浴室に向かった。
「あ、パンツ忘れた。」
服を脱ごうとしたときに気付いたので、寝室に取りに行こうとドアを開ける。
「うっ、ううっ、」
「うわあっ!」
そこには大和が三角座りをして泣いていた。
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