アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
決心
-
独りでオタオタしていると、
「ぶはっ」
ハッ!
「お、起きてたんですかっ!」
堪え切れないといったように吹き出した白鷺さんは、
布団に肘をついて頭を支え、こちらを見つめてきた。
その表情は、とても綺麗で、つい見惚れてしまう。
恥ずかしい、
俯かないと、
目を逸らさないと、
そう思うんだけど、僕は白鷺さんから目を離せなかった。
頭を支えていない方の手で、僕の髪を耳に掛けてくれた。
「おはよ、大和。」
「・・おはよう、ございます・・」
こうやって一つの布団で朝を迎えるのは初めてだ。
ダメなのに、心が喜んでしまう。
出ないと、布団から。
そう考えていると、僕を影を覆った。
見上げると、白鷺さんが顔を近づけていた。
あ・・・キスだ・・・
目を閉じようとすると、
「よしっ、飯にすっか。」
くしゃ、と頭を撫でられる。
あれ・・・?
いつもならキスだけど・・・
・・まあ、そうじゃない時もあるのかな。
そうして、僕たちは朝食を摂った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
92 / 293