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決心
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食後のコーヒーを飲んでいると、白鷺さんのスマホが鳴る。
「お、病院からだ。」
「は、はいっ。」
竜巻、どうかな?
僕のせいで、あんな・・・
飼い主、失格だよ・・・
俯いていると、きゅっと手を握られた。
見上げると、『大丈夫だ』と口パクしてくれる。
胸がきゅんとしまる。
思いやりがあって、本当に素敵な人だな・・・
いつか、この人が僕から離れて行く時、
僕はこの人の幸せを心から願うだろう。
でも・・・・・
その時、僕はどうなるんだろう?
日々を平静に過ごせるだろうか?
食事して、学校行って、寝て・・・・?
・・・生きてられるのだろうか?
「ーと!・・大和!」
ハッ!
気付けば、白鷺さんが僕の顔を覗き込んでいた。
まだ、居られる。
明日からはどうなるか分からないけど・・・、
今はまだ一緒に居られるから・・・
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