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決心
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ー竜巻!
ー竜巻!竜巻!
ー竜巻は動かない。ただ冷たい床に横たわっている。
ー『死んだよ。』
ー『お前が殺したんだ、大和。』
ー白鷺さん、やめて!
ー僕じゃない!
ー嘘だ!
ー嘘だっ!
「竜巻っ!!」
バッと身体を起こす。
竜巻は、ベッドの隣にあるカドラーでぐっすり眠っている。
番犬としてどうなんだ、それは・・・
・・しかし今のは夢か
なんて嫌な夢・・
最近毎日見る。
あの事故から2週間が経った。
竜巻はあれからすごく元気だ。
キッチンにはゲートをつけて、犬は中に入れないようにしてある。
散歩中の拾い食いも減った。
安心しているはずだ。
立ち上がって椅子に座る。
何も不安なんて無い。
机の引き出しから、鉛筆を取り出す。
なのにどうして・・・
グッと左手首に刺す。
「くっ・・」
夢ではいつも白鷺さんが僕を責め、去っていく。
心が苦しい・・・・・・
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