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追い打ち
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白鷺さんの隣にはすらっとした男性が。
名前から察するにあの人が諒太さんなんだな。
すごく素敵な人だ。
とてもお似合いのカップルに見える。
あぁ、良かった。
幸せなんだな、白鷺さん。
涙でぼやけて前が見えない。
「大和?」
しまった。
見つかった!
僕はすぐに後ろを向いて駅まで走り出した。
「大和!おい、待てって!大和っ!」
白鷺さんの声が聞こえる。
足をピタっと止めた。
そうだ、最後にこれだけは伝えないと。
もう、大人なんだから。
「大和・・?」
白鷺さんの方を向き、
「おめでとうございます。・・今までありがとうございました。さようなら・・」
できる限りの笑顔でそう伝えた。
うまく笑えただろうか・・・?
「おめ・・なに?大和、あ、おいっ!」
そしてまた僕は走り出した。
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