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追い打ち 友side
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「クソッ!またかよ・・・」
大和に会おうと連絡しても、あからさまに断られる。
なんでだ?
しかも別の奴と行けとか言ってくるし。
なんでだよ。
お前が好きなんだっつーの。
・・もしや好きな奴とうまくいってんのか?
いや、那智情報では彼女はいないみたいだもんな。
本当に学校が忙しいのかもな。
「クッソつまんねぇな。」
毎日仕事だけの生活は、大和と一緒にいた日々からすると
まるで色の無い世界にいるようだ。
『諒太、メシ行くぞ。付き合え』
それだけ送信して、出かける準備をする。
せめて大和との思い出の場所・・・って、外で食ったのあの店しかないから、そこばっかり行ってるし!
はぁ、俺ホント不毛な恋してるよなあ・・。
「おい、もうやめとけって!」
「うるせーぞ、諒太!俺は呑むんだっ!ふざけんなよ。なんで俺が、こんな辛い恋愛してんだよ!先輩はめっちゃバカップルなのに!なぁ、諒太!おい諒太!聞いてんのかっ!」
今世紀最大の絡み酒だ。
分からないんだ。
どうやったらいいのか。
恋愛をちゃんとしなかったので、何の引き出しも無い!
セフレじゃなくなったら会ってくれなくなった。
友達にはなれないのか?
どうすれば会ってくれる?
またセフレでお願いする?
いや、それはダメだ。
身体には触れたいけど・・。
ダメダメ!
「ぐわああぁぁぁあ〜!!」
俺は頭を抱え出す。
キャパオーバーだ。
「ダッセェな、友。」
「なんだとコラ。」
机に突っ伏しながら、凄んでみる。
「いや、ダッセェ恋愛してるなって。でも、いいんじゃね?人間味溢れてて。」
「うっせぇ。」
なんだよ人間味って。
人間だっつーの。
好きだ、好きなんだよ大和が。
好きだ
好きだ
好きだーっ!!
「好きだーっ!!」
「わっ!止めろよ、友!」
「うるせえ!諒太、俺は大和が好きなんだよ!分かるか、諒太?好きなんだよっ!」
俺は目の前にあったテキーラを一気に飲み干した。
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