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追い打ち 友side
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「ほら、友、行くぞ。」
「うるせぇ!次の店だっ!」
諒太に半ば抱えられるようにして歩き出す。
「重いわっ、友!てめえで歩けよ、この酔っ払いが!なんでオメーみたいな奴を支えなきゃなんねーんだ。」
「くっそぉ、なんだよ〜!」
「おい、落ち着けって、友。」
「だからさ、諒太、俺はね、好きなんだよ、諒太ぁ!」
諒太がこそっと耳打ちする、
「おい!ここ外だぞ!ちょっとは静かにしろよ!」
だからなんだよ。
大和を好きな気持ちは俺のもんだ!
どこで愛を叫んだっていいだろうよ!
俺は世界の中心で愛を叫ぶんだよっ!
「ん?誰だ?」
「あ?」
諒太が何か言ったので、顔を見る。
その目線を追うと、その先には・・・
「大和?」
え、なんで大和が?
これ夢?
てゆか何でそんな泣きそうな顔してんだよ。
駆け寄ろうとするが、酔ってるので身体が思うように動かない。
「大和!おい、待てって!大和っ!」
その間に大和は走り出すが、何故かすぐに止まった。
「大和・・?」
クルリと振り向き、
「おめでとうございます。・・今までありがとうございました。さようなら・・」
その顔は、本人は笑ってるつもりなのだろう、しかしどう見ても泣き顔だ。
なんで無理して笑おうとしてるんだ?
いつもの仏頂面でいいのに。
・・ん?てゆか今、なんて?
「おめ・・なに?大和、あ、おいっ!」
そして大和は走り去った。
「・・おい、今のが大和くんか?」
「・・そーだよ。めっちゃ可愛いだろうが。」
「というか、なんで泣いてたの?」
「・・知らん!」
「・・しかも、なんか勘違いしてねえか・・?」
「・・・知らん!」
わからん!
勘違いってなんだ!?
「お前、アホだろ。」
「うっせえ!」
なぁ、大和。
なんで逃げる?
なんで泣いてた?
俺のことどう思ってる?
なんで何も言ってくれない?
お前が好きだよ。
大好きだよ。
傍に居たいよ、大和・・・
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