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追い打ち
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一睡もできなかった・・・
昨日はあのまま泣いて泣いて・・・力尽きた感じだったな。
そのお陰でカミソリは使わなくて済んだけど。
ふと鏡をみる。
こんな顔じゃどこにも行けないや・・・。
学校は休ませてもらおう。
ーコンコン
「大和?朝だぞー。ごはんできてるから起きてこいよ。」
兄ちゃん・・・。
「あ、ちょっと、今日はしんどいから・・・起きられないや・・・。悪いけど母さんに伝えてくれる・・?」
「・・そっか。母さんには伝えとく。・・ゆっくり休めよ。」
パタパタ・・とスリッパの音が遠くなる。
ーコンコン
「大和?もう母さんも仕事行くからね。今日からお父さん所に行くから、しばらく帰らないわよ。なんかあったら那智に言いなさいね。じゃあ。」
そう言って母さんは仕事に行った。
父さん所に行くのか。
それならカミソリを使うのは今日がいいかもしれない。
「おえ・・・」
苦しい、苦しい・・・
この、苦しい気持ちを断ち切るには、物理的な痛みが必要だ。
もう、このまま死んでも、別にいいや・・・
父さん、母さん、兄ちゃん・・・ごめん・・
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